2018/04/07

アメリカ3月雇用統計(2018年)は非農業雇用+10.3万人と減速も平均賃金は+0.3%の伸び

米3月雇用統計が4月6日に発表されました。

非農業部門雇用者数 +10.3万人(市場予想+18.5万人。前月分は+32.6万人、前々月分は+17.6万人に修正)

失業率 4.1%(市場予想4.0%)


非農業部門雇用者数は、市場予想+18.5万人を大きく下回る+10.3万人でした。しかし、これは悪天候の影響があったとみる向きが一部にはあるようです。また、すでに完全雇用に近い状態では+10万人程度で十分ともされており、それほど懸念されてはいないようです。

失業率は前月と同じ4.1%という低水準を維持しました。

非農業部門雇用者数の推移は、

米非農業部門雇用者数の推移のグラフ2017年4~2018年3月
4月5月6月7月8月9月10月11月12月1月2月3月
+17.5+15.5+23.9+19.0+22.1+1.4+27.1+21.6+17.5+17.6+32.610.3
単位:万人

非農業部門雇用者数の民間の内訳と政府機関合計は、

項目1月2月3月
民間合計+18.8+32.0+10.2
財生産小計+5.5+10.6+1.5
建設業+2.8+6.5-1.5
製造業+2.0+3.2+2.2
サービス業小計+13.3+21.4+8.7
卸売業+0.69+0.71+1.14
小売業+1.19+4.73-0.44
輸送業+1.53+1.80+0.98
情報業-1.6-0.2+0.2
金融業+0.3+3.0+0.2
専門職+3.8+5.5+3.3
派遣業-0.17+2.1-0.06
教育・医療業+5.0+2.8+2.5
接客業+2.1+2.3+0.5
政府合計-1.2+0.6+0.1
総計+17.6+32.6+10.3
単位:万人
※重複やその他等あるので各項目を合計しても総計にはなりません。

建設業は前月の大幅な伸びから一転してマイナス転換しました。
製造業も前月より減速しました。

卸売業・情報業は前月より改善しました。
小売業・輸送業・金融業・専門職・派遣業・教育医療業・接客レジャー業は前月より減速しました。

政府部門は前月より減速しました。


失業率は、前月と同値の4.1%で低水準を維持しました。
労働参加率は、前月の63.0%から0.1ポイント低下し、62.9%でした。

平均賃金は、前月の26.74$(修正値)から0.3%上昇し、26.82$となりました。前年比では+2.7%となりました。前月比は事前予想+0.3%と同じ伸びでしたが、堅調な伸びを示しました。

本人の意に反して職探しをあきらめた人や、正規雇用を望みながらパートタイムで働く人を含めたU6失業率は、前月の8.2%から0.2ポイント低下し8.0%でした。

失業率の推移は、

失業率の推移のグラフ2017年4~2018年3月
4月5月6月7月8月9月10月11月12月1月2月3月
4.44.34.34.34.44.24.14.14.14.14.14.1
単位:%

3月雇用統計は、非農業部門雇用者数が市場予想+18.5万人を大きく下回る+10.3万人、失業率も市場予想4.0%より悪い4.1%でしたが、平均賃金が前月比で+0.3%、前年比で+2.7%となるなどまちまちな結果でした。

3月雇用統計を受けて、マーケットでは年3回利上げの確率が若干低下したようです。
一方、パウエルFRB議長は4月6日に、「さらなる段階的な利上げがFRBの目標を推し進めるうえで最善」などとタカ派的な意見を述べ、利上げに意欲的な姿勢をみせたようです。