2018/03/10

アメリカ2月雇用統計(2018年)は非農業雇用+31.3万人と大幅上振れも平均賃金の伸びは減速

米2月雇用統計が3月9日(金)に発表されました。

非農業部門雇用者数 +31.3万人(市場予想+20.5万人。前月分は+23.9万人、前々月分は+17.5万人に修正)

失業率 4.1%(市場予想4.0%)


非農業部門雇用者数は、市場予想+20.5万人を上回る+31.3万人で、2016年7月の+32.5万人以来の大幅な伸びになりました。

失業率は、市場予想4.0%には達しませんでしたが完全雇用に近い水準の4.1%を維持しました。

後述しますが、平均賃金の伸びが市場予想を下回ったために、マーケットの年4回利上げ見通しも若干下がり、株価は上昇したようです。

非農業部門雇用者数の推移は、

米非農業部門雇用者数の推移のグラフ2017年3~2018年2月
3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月1月2月
+7.3+17.5+15.5+23.9+19.0+22.1+1.4+27.1+21.6+17.5+23.9+31.3
単位:万人

非農業部門雇用者数の民間の内訳と政府機関合計は、

項目12月1月2月
民間合計+17.4+23.8+28.7
財生産小計+8.2+7.2+10.0
建設業+4.2+4.0+6.1
製造業+3.9+2.5+3.1
サービス業小計+9.2+16.6+18.7
卸売業+0.86+0.85+0.58
小売業-2.59+1.48+5.03
輸送業+0.87+1.18+1.54
情報業-0.4-1.6-1.2
金融業+0.8+0.8+2.8
専門職+3.1+3.3+5.0
派遣業-0.1-0.29+2.65
教育・医療業+3.0+6.3+2.3
接客業+3.1+3.9+1.6
政府合計+0.1+0.1+2.6
総計+17.5+23.9+31.3
単位:万人
※重複やその他等あるので各項目を合計しても総計にはなりません。

建設業は前月より大きく伸びました。
製造業も前月より伸びました。

小売業・輸送業・情報業・金融業・専門職・派遣業は前月より改善しました。
卸売業・教育医療業・接客レジャー業は前月より減速しました。

政府部門は前月より大きく伸びました。


失業率は、前月と同値の4.1%でした。
労働参加率は、前月の62.7%から0.3ポイント上昇し、63.0%でした。

平均賃金は、前月の26.71$(修正値)から0.1%上昇し、26.75$となりました。前年比では+2.6%となりました。前月比では市場予想の+0.2%を下回り、年4回利上げの可能性も若干低下し、それがマーケットでは好感され株価が上昇したようです。

本人の意に反して職探しをあきらめた人や、正規雇用を望みながらパートタイムで働く人を含めたU6失業率は、前月の8.2%と同値でした。

失業率の推移は、

失業率の推移のグラフ2017年3~2018年2月
3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月1月2月
4.54.44.34.34.34.44.24.14.14.14.14.1
単位:%

2月雇用統計は、非農業部門雇用者数が市場予想+20.5万人を大幅に上回る+31.3万人、失業率も完全雇用に近い4.1%を維持する好結果でしたが、平均賃金の伸びが市場予想にとどかなかったために年4回利上げ観測が若干後退する結果でした。しかし、3月FOMCでの利上げ確率はあまり後退していない模様で、マーケットでは3月FOMCでの利上げがあるだろうという見方が多いようです。