2017/11/04

アメリカ10月雇用統計(2017年)は非農業雇用+26.1万人と大幅増も平均賃金は予想下振れ

米10月雇用統計が11月3日に発表されました。

非農業部門雇用者数 +26.1万人(市場予想+31.3万人。前月分は+1.8万人、前々月分は+20.8万人に修正)

失業率 4.1%(市場予想4.2%)


非農業部門雇用者数は、市場予想は下回りましたが大幅増の+26.1万人でした。前月が大型ハリケーンの影響でマイナスだった(+1.8万人に修正)ので、10月は大幅な伸びが見込まれていました。

失業率は市場予想4.2%に対し4.1%と、2000年12月の3.9%以来の低水準となりましたが、後述しますが労働参加率の低下の影響とみられているようです。

非農業部門雇用者数の推移は、

米非農業部門雇用者数の推移のグラフ2016年11~2017年10月
11月12月1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月
+16.4+15.5+21.6+23.2+5.0+20.7+14.5+21.0+13.8+20.8+1.8+26.1
単位:万人

非農業部門雇用者数の民間の内訳と政府機関合計は、

項目8月9月10月
民間合計+18.4+1.5+25.2
財生産小計+7.3+1.8+3.3
建設業+2.4+1.1+1.1
製造業+4.4+0.6+2.4
サービス業小計+11.1-0.3+21.9
卸売業+0.51+0.91+0.57
小売業-0.24+0.67-0.83
輸送業+0.67+2.51+0.84
情報業±0.0-0.3-0.1
金融業+1.0+1.3+0.5
専門職+4.7+2.2+5.0
派遣業+0.87+0.78+1.83
教育・医療業+4.6+2.2+4.1
接客業-0.9-10.2+10.6
政府合計+2.4+0.3+0.9
総計+20.8+1.8+26.1
単位:万人
※重複やその他等あるので各項目を合計しても総計にはなりません。

建設業は前月と同値でした。
製造業は前月より伸びました。

情報業・専門職・派遣業・教育医療業は前月より改善しました。
接客レジャー業は前月の大型ハリケーンの影響の反動で大きく伸びました。
卸売業・小売業・輸送業・金融業は前月より減速しました。

政府部門は前月より改善しました。


失業率は前月より0.1ポイント改善し4.1%で、2000年12月の3.9%以来の低水準となりましたが、労働参加率は前月の63.1%から0.4ポイント下落し62.7%となりました。失業率の改善は、労働参加率の低下の影響とみられているようです。

平均賃金は、前月の26.54$(修正値)から26.53$となりました。パーセントにすると±0%でした。市場予想の+0.2%を下回る結果で、平均賃金が伸びないことが懸念されているようです。平均賃金が伸びないのは、一番雇用が伸びているのは賃金の安い接客レジャー業であることが影響しているとみられているようです。

本人の意に反して職探しをあきらめた人や、正規雇用を望みながらパートタイムで働く人を含めたU6失業率は、前月の8.3%から0.4ポイント改善し7.9%となりました。

失業率の推移は、

失業率の推移のグラフ2016年11~2017年10月
11月12月1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月
4.64.74.84.74.54.44.34.44.34.44.24.1
単位:%


10月雇用統計は、市場予想は下回りましたが非農業部門雇用者数が+26.1万人と大きく伸び、失業率も4.1%に改善しましたが、平均賃金が前月比で±0%と懸念される内容でした。