2017/10/07

アメリカ9月雇用統計(2017年)は非農業雇用-3.3万人も失業率・平均賃金は改善

米9月雇用統計が10月6日に発表されました。

非農業部門雇用者数 -3.3万人(市場予想+8.0万人。前月分は+16.9万人、前々月分は+13.8万人に修正)

失業率 4.2%(市場予想4.4%)


非農業部門雇用者数が市場予想を大きく下回り-3.3万人でしたが、9月は大型ハリケーンの影響で悪化することはある程度織り込み済みだったので、それほど大きなネガティブサプライズにはなりませんでした。

むしろ、失業率の改善や、後述しますが平均賃金の改善の方がマーケットに好感されたようでドル高になったようです。

非農業部門雇用者数の推移は、

米非農業部門雇用者数の推移のグラフ2016年10~2017年9月
10月11月12月1月2月3月4月5月6月7月8月9月
+12.4+16.4+15.5+21.6+23.2+5.0+20.7+14.5+21.0+13.8+16.9-3.3
単位:万人

非農業部門雇用者数の民間の内訳と政府機関合計は、

項目7月8月9月
民間合計+13.3+16.4-4.0
財生産小計-2.0+6.6+0.9
建設業-0.9+1.9+0.8
製造業-1.1+4.1-0.1
サービス業小計+15.3+9.8-4.9
卸売業+0.43+0.18+0.67
小売業-1.08-0.73-0.29
輸送業+0.77+0.80+2.18
情報業-0.3-0.4-0.9
金融業+1.1+0.8+1.0
専門職+4.3+4.3+1.3
派遣業+1.29+0.75+0.59
教育・医療業+5.1+4.5+2.7
接客業+5.0±0-11.1
政府合計+0.5+0.5+0.7
総計+13.8+16.9-3.3
単位:万人
※重複やその他等あるので各項目を合計しても総計にはなりません。

建設業は減速しました。
製造業はマイナス転換しました。

卸売業・小売業・輸送業・金融業は前月より改善しました。
情報業・専門職・派遣業・教育医療業・接客業は前月より減速しました。
特に接客・レジャー業は大型ハリケーンの影響で-11.1万人と大きく減少しました。

政府部門は前月より改善しました。


失業率は前月より0.2ポイント改善して4.2%となりました。これは2001年2月以来の低水準です。
労働参加率は、前月より0.2ポイント上昇して63.1%となりました。

平均賃金は、前月の26.43$(修正値)から0.5%上昇して26.55$となりました。市場予想の+0.3%を上回るかなり強い結果でした。

本人の意に反して職探しをあきらめた人や、正規雇用を望みながらパートタイムで働く人を含めたU6失業率は、前月の8.6%から0.3ポイント改善し8.3%となりました。

失業率の推移は、

失業率の推移のグラフ2016年10~2017年9月
10月11月12月1月2月3月4月5月6月7月8月9月
4.84.64.74.84.74.54.44.34.44.34.44.2
単位:%


9月雇用統計は、非農業部門雇用者数が大型ハリケーンの影響で-3.3万人と市場予想を下回るマイナスでしたが、失業率・平均賃金ともに大幅に改善したことをマーケットは好感し、12月利上げ予想の障害にはならないとみる向きが多い結果でした。