2017/09/02

アメリカ8月雇用統計(2017年)は予想を下回り年内利上げ観測後退か

米8月雇用統計が9月1日に発表されました。

非農業部門雇用者数 +15.6万人(市場予想+18.0万人。前月分は+18.9万人、前々月分は+21.0万人に修正)

失業率 4.4%(市場予想4.3%)



非農業部門雇用者数、失業率ともに市場予想よりも悪い結果でした。後述しますが、平均賃金の伸びも市場予想に届かず、この結果を受けて、12月にもあるだろうと予想されていた利上げは後ずれするのではないかという見方がマーケットに広がっているようです。

一方で、平均賃金の伸び鈍化は気になりますが、非農業部門雇用者数も失業率も数字自体はそれほど悪くないので、12月利上げを妨げるほどのものではないという見方も一部にはあるようです。

非農業部門雇用者数の推移は、

米非農業部門雇用者数の推移のグラフ2016年9~2017年8月
9月10月11月12月1月2月3月4月5月6月7月8月
+24.9+12.4+16.4+15.5+21.6+23.2+5.0+20.7+14.5+21.0+18.9+15.6
単位:万人

非農業部門雇用者数の民間の内訳と政府機関合計は、

項目6月7月8月
民間合計+20.7+20.2+16.5
財生産小計+4.2+2.3+7.0
建設業+1.5-0.3+2.8
製造業+2.1+2.6+3.6
サービス業小計+16.5+17.9+9.5
卸売業+1.19+0.61+0.63
小売業-0.37-0.19+0.08
輸送業+0.56+0.16+0.19
情報業-0.1-0.4-0.8
金融業+1.5+1.0+1.0
専門職+4.4+5.0+4.0
派遣業+1.11+1.01+0.01
教育・医療業+4.0+5.4+2.5
接客業+3.8+5.8+0.4
政府合計+0.3-1.3-0.9
総計+21.0+18.9+15.6
単位:万人
※重複やその他等あるので各項目を合計しても総計にはなりません。

建設業は改善しました。
製造業は堅調に伸びています。

卸売業・小売業・輸送業は改善しました。
情報業・専門職・派遣業・教育医療業・接客業は減速しました。
金融業は同値でした。
政府部門は前月よりマイナスが鈍化しました。


失業率は前月より0.1ポイント悪化して4.4%となりましたが、依然として低い数字です。
労働参加率は、前月と同値の62.9%でした。

平均賃金は、前月の26.36$から0.1%上昇し26.39$でした。市場予想の+0.2%を下回りました。

本人の意に反して職探しをあきらめた人や、正規雇用を望みながらパートタイムで働く人を含めたU6失業率は、前月の8.6%と同値でした。

失業率の推移は

失業率の推移のグラフ2016年9~2017年8月
9月10月11月12月1月2月3月4月5月6月7月8月
4.94.84.64.74.84.74.54.44.34.44.34.4
単位:%


8月雇用統計は、非農業部門雇用者数が+15.6万人、失業率も4.4%、平均賃金の前月比も+0.1%といずれも市場予想を下回り、一部アナリストを除いて12月利上げの後ずれ観測が増える結果となりました。