2017/06/03

アメリカ5月雇用統計(2017年)は非農業雇用+13.8万人も6月利上げ可能性はなお高いか

米5月雇用統計が6月2日に発表されました。

非農業部門雇用者数 +13.8万人(市場予想+18.2万人。前月分は+17.4万人、前々月分は+5.0万人に修正)

失業率 4.3%(市場予想4.4%)

5月の雇用統計非農業部門雇用者数は、先行指標の5月ADP全国雇用者数が市場予想+18.0万人に対し+25.3万人と大幅に上振れし、5月非農業部門雇用者数も楽観視されていたために、若干のネガティブサプライズになりました。また、前月分、前々月分も下方修正され、非農業部門雇用者数の減速を印象付ける結果となりました。

しかし、失業率は前月の4.4%からさらに低下し、2001年5月以来の4.3%になり、完全雇用といっていい水準のための非農業部門雇用者数の鈍化とみなされ、マーケットで予想されている6月FOMCでの利上げの可能性はなお高いままとなっているようです。

非農業部門雇用者数の推移は、

米非農業部門雇用者数の推移のグラフ2016年6~2017年5月
6月7月8月9月10月11月12月1月2月3月4月5月
+29.7+29.1+17.6+24.9+12.4+16.4+15.5+21.6+23.2+5.0+17.4+13.8
単位:万人

非農業部門雇用者数の民間の内訳と政府機関合計は、

項目3月4月5月
民間合計+5.9+17.3+14.7
財生産小計+1.7+1.9+1.6
建設業±0-0.1+1.1
製造業+1.1+1.1-0.1
サービス業小計+4.2+15.4+13.1
卸売業-0.3+0.6-0.21
小売業-3.95-0.58-0.61
輸送業+0.39-0.02+0.36
情報業-0.8-1.5-0.2
金融業+0.4+1.4+1.1
専門職+5.8+3.8+3.8
派遣業+1.28+0.41+1.29
教育・医療業+1.6+5.0+4.7
接客業+1.1+5.8+3.1
政府合計-0.9+0.1-0.9
総計+5.0+17.4+13.8
単位:万人
※重複やその他等あるので各項目を合計しても総計にはなりません。

建設業はプラス転換しました。
製造業はマイナス転換しました。

輸送業・情報業・派遣業は前月より改善しました。
卸売業・小売業・金融業・教育医療業・レジャー接客業は前月より減速しました。
専門職は前月と同値でした。
政府部門はマイナス転換しました。


失業率は前月より0.1ポイント改善し約16年ぶりに4.3%となりました。
労働参加率は、前月より0.2ポイント低下し62.7%でした。

平均賃金は、前月の26.18$(修正値)から0.2%上昇し26.22$になりました。市場予想と同じ上昇率でした。

本人の意に反して職探しをあきらめた人や、正規雇用を望みながらパートタイムで働く人を含めたU6失業率は、前月の8.6%から0.2ポイント改善し8.4%でした。

失業率の推移は

6月7月8月9月10月11月12月1月2月3月4月5月
4.94.94.94.94.84.64.74.84.74.54.44.3
単位:%


5月雇用統計は、非農業部門雇用者数は市場予想を下回る+13.8万人でしたが、失業率は4.3%に低下し、6月FOMCでの利上げの可能性は高いまま維持されたという見方がマーケットでは多いようでした。