2017/04/08

アメリカ3月雇用統計(2017年)は非農業雇用+9.8万人と予想下回るも利上げ路線に影響なしか

米3月雇用統計が4月7日に発表されました。

非農業部門雇用者数 +9.8万人(市場予想+18.0万人。前月分は+21.9万人、前々月分は+21.6万人に修正)

失業率 4.5%(市場予想4.7%)

3月雇用統計は、非農業部門雇用者数の先行指標とみられる3月ADP全国雇用者数が+26.3万人と市場予想+18.5万人を大きく上回っていたため、かなり楽観視されていましたが、非農業部門雇用者数は市場予想+18.0万人に対し+9.8万人と大きく下回る結果になりました。しかし、これは3月に悪天候の日が多かったためにその影響が出たとみる向きがあり、あまり悪材料視されてはいないようです。

一方、失業率は市場予想4.7%に対し4.5%となり、2007年4月の4.5%以来の約10年ぶりの低水準になりました。労働市場のたるみはかなり解消されてきているようです。

非農業部門雇用者数の推移は、

米非農業部門雇用者数の推移のグラフ2016年4~2017年3
4月5月6月7月8月9月10月11月12月1月2月3月
+15.3+4.3+29.7+29.1+17.6+24.9+12.4+16.4+15.5+21.6+21.9+9.8
単位:万人

非農業部門雇用者数の民間の内訳と政府機関合計は、

項目1月2月3月
民間合計+20.4+22.1+8.9
財生産小計+5.1+9.6+2.8
建設業+3.4+5.9+0.6
製造業+1.2+2.6+1.1
サービス業小計+15.3+12.5+6.1
卸売業+0.64+0.79-0.04
小売業+3.53-3.09-2.97
輸送業-1.29+0.81+0.35
情報業-0.8-0.4-0.3
金融業+3.0+0.6+0.9
専門職+5.9+3.6+5.6
派遣業+1.51+0.89+1.05
教育・医療業+1.7+6.6+1.6
接客業+1.5+2.7+0.9
政府合計+1.2-0.2+0.9
総計+21.6+21.9+9.8
単位:万人
※重複やその他等あるので各項目を合計しても総計にはなりません。

建設業は悪天候のため減速しました。
製造業も伸びが鈍化しました。

卸売業・小売業・輸送業・情報業・教育医療業・接客レジャー業は前月より減速しました。
金融業・専門職・派遣業は前月より改善しました。
政府部門はプラス転換しました。


失業率は前月より0.2ポイント改善し4.5%となり、約10年ぶりの低水準となりました。
労働参加率は、前月と同じ63.0%でした。

平均賃金は、前月の26.09$から0.2%上昇し26.14$になりました。市場予想と同じ上昇率でした。

本人の意に反して職探しをあきらめた人や、正規雇用を望みながらパートタイムで働く人を含めたU6失業率は、前月の9.2%から0.3ポイント改善し8.9%でした。

失業率の推移は、

米失業率の推移のグラフ2016年4月~2017年3月
4月5月6月7月8月9月10月11月12月1月2月3月
5.04.74.94.94.94.94.84.64.74.84.74.5
単位:%


3月雇用統計は、非農業部門雇用者数が+9.8万人と市場予想を大幅に下回る結果でしたが、悪天候の影響もあり、今後の利上げ路線についてあまり悪材料視されることはないとのマーケットの見方が多いようでした。失業率は、約十年ぶりの4.5%という低水準になる好結果でした。