2017/02/04

アメリカ1月雇用統計(2017年)は非農業雇用予想上振れの+22.7万人も賃金の伸び鈍化

米1月雇用統計が2月3日に発表されました。

非農業部門雇用者数 +22.7万人(市場予想+18.0万人。前月分は+15.7万人、前々月分は+16.4万人に修正)

失業率 4.8%(市場予想4.7%)

非農業部門雇用者数の過去データが改変になっていたので、変更しました。
非農業部門雇用者数の推移は、

米非農業部門雇用者数の推移のグラフ2016年2月~2017年1月
2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月1月
+23.7+22.5+15.3+4.3+29.7+29.1+17.6+24.9+12.4+16.4+15.7+22.7
単位:万人

1月雇用統計は、先行指数の1月ADP全国雇用者数が+24.6万人と市場予想+16.8万人に対して大幅上振れだったために、非農業部門雇用者数の上振れ期待が高まっていました。

結果は、非農業部門雇用者数+22.7万人と、市場予想+18.0万人に対してADP全国雇用者数と同様に大幅上振れということになりました。

失業率は市場予想4.7%に対して4.8%と、前月より0.1ポイント悪化しましたが、労働参加率の上昇の影響のためということで問題視されていないようです。

非農業部門雇用者数の民間の内訳と政府機関合計は、

項目11月12月1月
民間合計+17.8+16.5+23.7
財生産小計+3.5+1.5+4.5
建設業+2.8+0.2+3.6
製造業±0.0+1.1+0.5
サービス業小計+14.3+15.0+19.2
卸売業+0.56+0.12+0.3
小売業-1.29+3.35+4.59
輸送業+2.18+1.93-0.4
情報業-1.2-0.4+0.3
金融業+1.2+2.3+3.2
専門職+4.6+3.2+3.9
派遣業+2.55-1.28+1.48
教育・医療業+3.1+4.5+2.4
接客業+4.4+1.7+3.4
政府合計-1.4-0.8-1.0
総計+16.4+15.7+22.7
単位:万人

※重複やその他等あるので各項目を合計しても総計にはなりません。

建設業は大幅に伸びました。
製造業は減速しましたがプラスでした。
卸売業・小売業・情報業・金融業・専門職・派遣業・接客レジャー業は前月より改善しました。
輸送業・教育医療業は前月より減速しました。
政府部門はマイナスが継続しました。


失業率は前月より0.1ポイント悪化し4.8%になりました。
労働参加率は、前月の62.7%から0.2ポイント上昇し62.9%になりました。失業率が悪化しましたが、労働参加率が上昇した影響として問題視されていないようです。

平均賃金は、前月の25.97$(修正値)から0.1%上昇し26.00$になりました。前月が26.00$から25.97$へ下方修正され、今月の伸びも0.1%と低い伸びだったので、この点はマーケットで懸念されているようです。

本人の意に反して職探しをあきらめた人や、正規雇用を望みながらパートタイムで働く人を含めたU6失業率は、前月の9.2%から0.2ポイント悪化し9.4%でした。

失業率の推移は、

米失業率の推移のグラフ2016年2月~2017年1月
2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月1月
4.95.05.04.74.94.94.94.94.84.64.74.8
単位:%

1月雇用統計は、非農業部門雇用者数が市場予想を大幅に上回る+22.7万人となりましたが、平均賃金の伸びが鈍化し、マーケットに懸念を抱かせる点もある結果でした。