2017/01/07

アメリカ12月雇用統計(2016年)は非農業雇用+15.6万人も平均賃金が大幅上昇

米12月雇用統計が1月6日に発表されました。

非農業部門雇用者数 +15.6万人(市場予想+17.5万人。前月分は+20.4万人、前々月分は+13.5万人に修正)

失業率 4.7%(市場予想4.7%)

非農業部門雇用者数の推移は、

米非農業部門雇用者数の推移のグラフ2016年1月~2016年12月
1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
+16.8+23.3+18.6+14.4+2.4+27.1+25.2+17.6+20.8+13.5+20.4+15.6
単位:万人

昨年の12月のFOMCでは、1年ぶりに0.25%の利上げが決定されました。今年は年3回の利上げが見込まれていますが、12月雇用統計では、非農業部門雇用者数が大崩れしない限り、年3回利上げの見込みが継続するとみられていました。

結果は、非農業部門雇用者数は+15.6万人と市場予想+17.5万人は下回りましたがまずまずの数字でした。失業率は、前月より0.1ポイント悪化し4.7%になりましたが、労働参加率の改善があり問題視されていないようです。

一方、後述しますが平均賃金が大幅に上昇し、マーケットは非農業部門雇用者数の下振れや失業率の悪化よりも、平均賃金の上昇を好感し評価したようです。

非農業部門雇用者数の民間の内訳と政府機関合計は、

項目10月11月12月
民間合計+14.6+19.8+14.4
財生産小計+0.8+1.3+1.2
建設業+1.4+1.7-0.3
製造業-0.4-0.7+1.7
サービス業小計+13.8+18.5+13.2
卸売業+0.7+0.48+0.2
小売業-0.23+1.95+0.63
輸送業+1.3+1.14+1.47
情報業-0.2-1.2-0.6
金融業+0.8+0.8+1.3
専門職+4.2+6.5+1.5
派遣業+0.52+2.38-1.55
教育・医療業+5.0+4.3+7.0
接客業+2.0+3.7+2.4
政府合計-1.1+0.6+1.2
総計+13.5+20.4+15.6
単位:万人

※重複やその他等あるので各項目を合計しても総計にはなりません。

建設業はマイナス転換しました。
製造業は5ヵ月ぶりにプラス転換しました。
輸送業・金融業・教育医療業は前月より改善しました。
卸売業・小売業・情報業・専門職・派遣業・接客レジャー業は前月より減速しました。
政府部門は前月より改善しました。


失業率は前月より0.1ポイント悪化し4.7%になりました。
労働参加率は、前月の62.6%(修正値)から0.1ポイント上昇し62.7%でした。労働参加率の上昇があったために、失業率の悪化は問題視されていないようです。

平均賃金は、前月の25.90$(修正値)から0.4%増加し26.00$でした。前年比では+2.9%になり大幅増となりました。

本人の意に反して職探しをあきらめた人や、正規雇用を望みながらパートタイムで働く人を含めたU6失業率は、前月の9.3%から0.1ポイント改善し9.2%でした。

失業率の推移は

米失業率の推移のグラフ2016年1月~2016年12月
1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
4.94.95.05.04.74.94.94.94.94.84.64.7
単位:%


12月雇用統計は、非農業部門雇用者数が市場予想を下回る+15.6万人、失業率も前月より悪化の4.7%でしたが、平均賃金が前月比+0.4%、前年比+2.9%と大幅に上昇する結果で、2017年の利上げ3回の見込みの障害になるものではありませんでした。