2016/12/03

アメリカ11月雇用統計(2016年)は非農業雇用+17.8万人、失業率は4.6%と12月利上げはかなりの確率で実施か

米11月雇用統計が12月2日に発表されました。

非農業部門雇用者数 +17.8万人(市場予想+18.0万人。前月分は+14.2万人、前々月分は+20.8万人に修正)

失業率 4.6%(市場予想4.9%)

非農業部門雇用者数の推移は、

米非農業部門雇用者数の推移のグラフ2015年12月~2016年11月
12月1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月
+27.1+16.8+23.3+18.6+14.4+2.4+27.1+25.2+17.6+20.8+14.2+17.8
単位:万人

すでにマーケットでは12月13~14日に開催されるFOMCでの利上げをかなり織り込んでいましたが、12月雇用統計は非農業部門雇用者数+17.8万人、失業率4.6%と、非農業部門雇用者数は市場予想をやや下回りましたがまずまずの結果で12月利上げを後押しするものでした。

失業率は4.6%まで低下し、2007年8月以来の低水準となりました。ただ、後述しますが労働参加率低下の影響もあるようです。

米FOMC声明・議事録まとめの11月FOMC議事録でも書きましたが、FOMC投票権持ちの過半数の参加者は利上げに前向きで、今回の11月雇用統計を含めて最近の米経済指標も好調なので、12月利上げはかなりの確率で実施されることが予想されます。

非農業部門雇用者数の民間の内訳と政府機関合計は、

項目9月10月11月
民間合計+20.5+13.5+15.6
財生産小計+2.1+0.7+1.7
建設業+2.6+1.4+1.9
製造業-0.6-0.5-0.4
サービス業小計+18.4+12.8+13.9
卸売業+1.14+0.79+0.28
小売業+2.25-0.89-0.83
輸送業-0.32+1.22+0.89
情報業+0.5-0.3-1.0
金融業+0.2+0.9+0.6
専門職+8.7+4.8+6.3
派遣業+3.36+0.73+1.43
教育・医療業+3.8+4.4+4.4
接客業+0.8+1.5+2.9
政府合計+0.3+0.7+2.2
総計+20.8+14.2+17.8
単位:万人

※重複やその他等あるので各項目を合計しても総計にはなりません。

建設業は前月より改善しました。
製造業は変わらずマイナスで低調です。
専門職・派遣業・接客業は前月より改善しました。
卸売業・小売業・輸送業・情報業・金融業は前月より減速しました。
教育医療業は前月と同値でした。
政府部門は前月より改善しました。


失業率は市場予想4.9%に対し4.6%になり、前月から0.3ポイント大幅に改善しました。
労働参加率は、前月の62.8%から0.1ポイント低下し62.7%でした。失業率の低下は労働参加率の低下の影響もあるようです。

平均賃金は、前月の25.92$から0.1%低下し25.89$でした。前月比マイナスになりましたが、暦上の歪みの影響があり問題視されないという見方があるようです。

本人の意に反して職探しをあきらめた人や、正規雇用を望みながらパートタイムで働く人を含めたU6失業率は、前月の9.5%から0.2ポイント改善し9.3%でした。2008年4月の9.2%以来の低水準でした。

失業率の推移は

米失業率の推移のグラフ2015年12月~2016年11月
12月1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月
5.04.94.95.05.04.74.94.94.95.04.94.6
単位:%


トランプ氏が大統領選に勝利した後のマーケットは、減税・財政出動期待等の高まりにより事前予想に反してドル高・株高で推移し、ネガティブな反応ではありませんでした。11月雇用統計はじめ直近の米経済指標も好調のものが多く、12月利上げへの環境は整ったとして利上げはかなりの確率で実施されるという予想が多くなりました。