2016/08/06

アメリカ7月雇用統計(2016年)は非農業雇用+25.5万人と2ヵ月連続+20万人超えの強い結果に

米7月雇用統計が8月5日に発表になりました。

非農業部門雇用者数 +25.5万人(市場予想+18.0万人。前月分は+29.2万人、前々月分は+2.4万人に修正)

失業率 4.9%(市場予想4.8%)

非農業部門雇用者数の推移は、

米非農業部門雇用者数の推移のグラフ2015年8月~2016年7月
8月9月10月11月12月1月2月3月4月5月6月7月
+15.0+14.9+29.5+28.0+27.1+16.8+23.3+18.6+14.4+2.4+29.2+25.5
単位:万人

ポジティブサプライズだった6月非農業部門雇用者数に続き、7月非農業部門雇用者数も市場予想+18.0万人に対し+25.5万人と大幅に上振れる好結果でした。これで2ヵ月連続で+20万人超えとなりました。また、英国のEU離脱投票後の指標結果ということで、英国EU離脱の影響も今のところなかったということになり、米国の労働市場は外部環境にかかわらず良好といえると思われます。

非農業部門雇用者数は前月分、前々月分も上方修正される強い結果で、マーケットは年内の利上げ確率が高まったとしてドル買いで反応したようです。

非農業部門雇用者数の民間の内訳と政府機関合計は、

項目5月6月7月
民間合計-0.1+25.9+21.7
財生産小計-4.5+0.5+1.6
建設業-1.8-0.3+1.4
製造業-1.7+1.5+0.9
サービス業小計+4.4+25.4+20.1
卸売業-0.6+0.06+0.17
小売業+0.01+2.57+1.47
輸送業+0.45-0.67+1.17
情報業-4.1+4.2±0.0
金融業+1.6+1.5+1.8
専門職+3.2+5.3+7.0
派遣業-1.47+2.17+1.70
教育・医療業+4.6+5.8+3.6
接客業+0.3+5.2+4.5
政府合計+2.5+3.3+3.8
総計+2.4+29.2+25.5
単位:万人
※重複等あるので各項目を合計しても総計にはなりません。

建設業がプラス転換しました。
製造業は前月より減速しました。
卸売業・輸送業・金融業・専門職は前月より改善しました。
小売業・情報業・派遣業・教育医療業・接客レジャー業は前月より減速しました。
政府部門は前月より改善しました。


失業率は、市場予想に反して前月と同値の4.9%でしたが、労働参加率が前月の62.7%から0.1ポイント上昇し、62.8%でした。

平均賃金は、前月の25.61$から0.3%上昇し、25.69$となりました。

本人の意に反して職探しをあきらめた人や、正規雇用を望みながらパートタイムで働く人を含めたU6失業率は、前月の9.6%から0.1ポイント悪化し9.7%でした。

失業率の推移は、

米失業率の推移のグラフ2015年8月~2016年7月
8月9月10月11月12月1月2月3月4月5月6月7月
5.15.15.05.05.04.94.95.05.04.74.94.9
単位:%


7月雇用統計は、非農業部門雇用者数が2ヵ月連続の+20万人超えとなる+25.5万人となる非常に強い結果でした。また、平均賃金も前月から0.3%上昇し25.61$となるなど好結果で、マーケットでは年内利上げ予想確率が高まりました。

しかし、マーケットでは9月FOMCでの利上げ予想はあまりない模様で、12月FOMCで1度という予想が多いようです。年内のFOMCは9月・11月・12月の3回ですが、11月は大統領選の直前で可能性はかなり低いとみられていて、そうなると利上げの機会は実質あと2回といえそうです。ただ、マーケットでは大統領選前(9月含む)は動けないとみる予想が多いようですが、ダドリー・ニューヨーク連銀総裁(FOMC投票権有)は、「米大統領選挙はFRBの金融政策を左右する要素にはならない」と述べています。

年内2回の利上げもありうるとしているのは、ロックハート・アトランタ連銀総裁(FOMC投票権無)とハーカー・フィラデルフィア連銀総裁(FOMC投票権無)、カプラン・ダラス連銀総裁(FOMC投票権無)らで、年内1回が妥当とみているのは、ブラード・セントルイス連銀総裁(FOMC投票権有)、エバンス・シカゴ連銀総裁(FOMC投票権無)らです。

9月FOMCは20~21日に開催されるので、その前にあと1回8月分の雇用統計が発表されることになるので、8月分の雇用統計の結果も見極める必要がありそうです。