2016/01/09

アメリカ12月雇用統計(2015年)は非農業雇用+29.2万人と大幅増加

米12月雇用統計が1月8日(金)に発表されました。

非農業部門雇用者数 +29.2万人(市場予想+20.0万人。前月分は+25.2万人、前々月分は+30.7万人に修正)

失業率 5.0%(市場予想5.0%)

非農業部門雇用者数の推移は、

米非農業部門雇用者数の推移のグラフ2015年1月~12月
1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
+20.1+26.6+11.9+18.7+26.0+24.5+22.3+15.3+14.5+30.7+25.2+29.2
単位:万人

非農業部門雇用者数は、市場予想+20.0万人に対し+29.2万人と大幅に上振れする好結果でした。マーケットでは、中国の景気減速がアメリカ経済にも影響を及ぼすのではないかという懸念が生まれつつありましたが、そうした懸念を一掃するような大変強い結果でした。

12月のFOMCで7年間続いたゼロ金利が解除され、約9年半ぶりに利上げが行われましたが、2016年の利上げの回数・間隔を計るために雇用統計の結果が注目されていました。12月FOMC発表の金利見通しによると、2016年は4回程度の利上げが想定されていますが、次回利上げは3月、その後4半期ごとに6月・9月・12月というのがマーケットの有力な予想です。12月雇用統計の結果を受けて、まだ1月・2月の雇用統計発表がありますが、ひとまず3月利上げへのハードルを一つクリアしたという見方が多いようです。

非農業部門雇用者数の民間の内訳と政府機関合計は、

項目10月11月12月
民間合計+31.2+24.0+27.5
製造業+0.3+0.2+0.8
建設業+3.5+4.8+4.5
サービス業小計+27.8+20.1+23.0
卸売業+1.05+0.89+0.24
小売業+2.46+3.2+0.43
輸送業+0.22+2.02+2.31
情報業+0.5-0.9+1.6
金融業+1.1+1.5+1.1
専門職+9.4+2.1+7.3
派遣業+3.46-1.2+3.44
接客業+4.8+4.7+2.9
政府合計-0.5+1.2+1.7
総計+30.7+25.2+29.2
単位:万人

製造業はプラスですが、ドル高の影響で非常に低調な伸びとなっています。
建設業は、暖冬の影響で好調です。
輸送業・情報業・専門職・派遣業は、前月より伸びました。
卸売業・小売業・金融業・接客業は、前月より減速しました。
政府部門は、2ヵ月連続プラスでした。


失業率は、前月と同じ5.0%でした。
労働参加率は、前月の62.5%から0.1ポイント上昇し、62.6%でした。
一時間当たり賃金は、前月の25.25$から0.01$低下し25.24$でしたが、暦上の影響が大きいようです。ラッカー・リッチモンド連銀総裁(FOMC投票権無・タカ派)は、「平均時給に明確な上昇トレンドが見られる」と述べています。
本人の意に反して職探しをあきらめた人や、正規雇用を望みながらパートタイムで働く人を含めたU6失業率は、前月と同値の9.9%でした。

失業率の推移は、

米失業率の推移のグラフ2015年1月~12月
1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
5.75.55.55.45.55.35.35.15.15.05.05.0
単位:%

12月雇用統計は、非農業部門雇用者数が市場予想を大幅に上回る+29.2万人、失業率も低水準を維持する5.0%と好結果になりました。