2015/10/03

アメリカ9月雇用統計(2015年)は予想を大きく下回る非農業雇用+14.2万人

米9月雇用統計が10月2日(金)に発表になりました。

非農業部門雇用者数 +14.2万人(市場予想+20.1万人。前月分は+13.6万人、前々月分も+22.3万人に修正)

失業率 5.1%(市場予想5.1%)

9月のFOMCで利上げは行われませんでしたが、年内の利上げを見込むというイエレンFRB議長をはじめとするFRB当局者たちのコメントがあり、また、10月利上げの可能性もあるというダドリー・ニューヨーク連銀総裁らのコメントもあり、10月利上げに向けて9月雇用統計の結果が注目されていました。

結果は、非農業部門雇用者数が市場予想を大きく下回る+14.2万人で、前月分・前々月分も下方修正されました。これで、2ヵ月連続で雇用安定回復の目安といわれる+20万人を割れるということになりました。悪天候や西海岸の港湾労働争議等の影響があった3月以来の低水準で、ドル円は急落したようです。

非農業部門雇用者数が弱い結果に終わったことを受けて、マーケットでは10月はもとより12月利上げも難しいのではないかという見方が多くなってきたようです。

非農業部門雇用者数の推移は、

10月11月12月1月2月3月4月5月6月7月8月9月
+22.1+42.3+32.9+20.1+26.6+11.9+18.7+26.0+24.5+22.3+13.6+14.2
単位:万人

非農業部門雇用者数の民間の内訳と政府機関合計は、

項目7月8月9月
民間合計+19.5+10.0+11.8
製造業+1.1-1.8-0.9
建設業+0.5+0.5+0.8
サービス業小計+18.8+12.2+13.1
卸売業+0.26+0.55-0.41
小売業+2.86+0.44+2.37
輸送業+1.41+0.61+0.35
情報業+0.4-0.5+1.2
金融業+1.5+1.2±0.0
専門職+4.0+2.7+3.1
派遣業-1.13+0.66+0.46
接客業+3.2+3.2+3.5
政府合計+2.8+3.6+2.4
総計+22.3+13.6+14.2
単位:万人

8月分が下方修正されたために、9月は改善となっているものが多いです。
製造業・建設業・小売業・情報業・専門職・接客業は前月より改善しました。
卸売業・輸送業・金融業・派遣業は前月より減速しました。
政府部門は、前月より減速しました。


失業率は、前月と同値の5.1%でした。
労働参加率は、前月より低下し62.4%でした。
一時間当たり賃金は、前月の修正値25.10$から下落し25.09$になりました。FRBが重視している賃金の低下は、利上げへのネガティブ要因とみられているようです。
本人の意に反して職探しをあきらめた人や、正規雇用を望みながらパートタイムで働く人を含めたU6失業率は10.0%で、前月の10.3%より改善しました。

失業率の推移は、

10月11月12月1月2月3月4月5月6月7月8月9月
5.75.85.65.75.55.55.45.55.35.35.15.1
単位:%

9月の雇用統計は、非農業部門雇用者数が市場予想を大きく下回る+14.2万人、前月分も+13.6万人に下方修正されるなどネガティブサプライズになりました。FRBの重視する賃金の伸びも、一時間当たり賃金が前月より低下するなど、マーケットには年内利上げは危ういという見方が台頭する結果でした。