2015/09/05

アメリカ8月雇用統計(2015年)は非農業雇用+17.3万人と+20万人割れも、失業率5.1%に改善

米8月雇用統計が4日(金)に発表されました。

非農業部門雇用者数 +17.3万人(市場予想+21.7万人。前月分は+24.5万人、前々月分も+24.5万人に修正)
失業率 5.1%(市場予想5.2%)

中国の景気後退懸念による世界同時株安が起きたことで、9月利上げ観測は後退したという見方が多いですが、9月FOMC前の最新の雇用統計として8月雇用統計の結果が重要視されていました。

非農業部門雇用者数は、市場予想に反して+20万人を割れる+17.3万人でした。4月以来の+20万人割れという結果でした。失業率は、市場予想より良い5.1%まで低下し、完全雇用とみなされる範囲に入ってきました。

8月雇用統計の評価ですが、非農業部門雇用者数が弱い結果でしたが失業率は5.1%まで改善し、後述しますが一時間当たり賃金も改善したことで、9月利上げに支障のない結果だったという一部アナリストの見方がある一方、マーケットは非農業部門雇用者数の下振れをそのまま評価してドル安で反応したようです。

非農業部門雇用者数の推移は、

9月10月11月12月1月2月3月4月5月6月7月8月
+25.0+22.1+42.3+32.9+20.1+26.6+11.9+18.7+26.0+24.5+24.5+17.3
単位:万人

非農業部門雇用者数の民間の内訳と政府機関合計は、

項目6月7月8月
民間合計+21.8+22.4+14.0
製造業+0.1+1.2-1.7
建設業+0.1+0.7+0.3
サービス業小計+22.1+21.1+16.4
卸売業+0.31+0.64+0.78
小売業+3.62+3.24+1.12
輸送業+1.27+1.36+0.73
情報業+0.3+0.2-0.7
金融業+2.1+2.1+1.9
専門職+6.8+3.9+3.3
派遣業+1.99-0.92+1.07
接客業+1.9+3.0+3.3
政府合計+2.7+2.1+3.3
総計+24.5+24.5+17.3
単位:万人

製造業・情報業が減速し、マイナス転換しました。
建設業・小売業・輸送業・金融業・専門職も前月より減速しました。
卸売業・派遣業・接客業は改善しました。
政府部門は前月より伸びました。


失業率は、前月より0.2ポイント改善し、5.1%まで低下しました。失業率については、FRBが完全雇用とみなすレベルまで低下し、目標は達成されたといえそうです。
労働参加率は、前月と同値の62.6%でした。
一時間当たり賃金は、前月より8セント上昇し25.09$となり、前月比0.3%の上昇でした。
本人の意に反して職探しをあきらめた人や、正規雇用を望みながらパートタイムで働く人を含めたU6失業率は10.3%で、前月の10.4%から改善しました。

失業率の推移は、

9月10月11月12月1月2月3月4月5月6月7月8月
5.95.75.85.65.75.55.55.45.55.35.35.1
単位:%

8月雇用統計は、非農業部門雇用者数は市場予想を下回る+17.3万人、失業率は市場予想より良い5.1%でした。9月利上げについて不透明感の増す結果となりました。