2015/08/08

アメリカ7月雇用統計(2015年)は予想下回るも利上げに向け底堅い結果に

米7月雇用統計が昨日発表されました。

非農業部門雇用者数 +21.5万人(市場予想+22.5万人。前月分は+23.1万人、前々月分は+26.0万人に修正)
失業率 5.3%(市場予想5.3%)

早ければ9月にも利上げの可能性があり、利上げまではあと少し労働市場が改善すれば状況が整うという中で、注目の7月雇用統計でした。

非農業部門雇用者数は、市場予想に1万人届かなかったですが、雇用安定拡大の目途といわれる+20万人は上回り、まずまずの結果とマーケットはとらえたようです。

FOMC投票権を持つロックハート・アトランタ連銀総裁は、「景気指標が大幅に悪化しないかぎり、9月利上げを支持する考えは揺るがない」と述べていましたが、7月雇用統計の結果は、非農業部門雇用者数はまずまず、失業率は前月と変わらず低水準ということで「大幅に悪化」には当てはまらず、9月利上げに向け底堅い結果だったと言えそうです。

非農業部門雇用者数の推移は、

8月9月10月11月12月1月2月3月4月5月6月7月
+21.3+25.0+22.1+42.3+32.9+20.1+26.6+11.9+18.7+26.0+23.1+21.5
単位:万人

非農業部門雇用者数の民間の内訳と政府機関合計は、

項目5月6月7月
民間合計+25.2+22.7+21.0
製造業+0.6+0.2+1.5
建設業+1.2±0.0+0.6
サービス業小計+25.4+22.9+19.3
卸売業+0.96+0.32+0.63
小売業+3.30+3.65+3.59
輸送業+1.32+1.38+1.44
情報業-0.1+0.4+0.2
金融業+0.9+1.7+1.7
専門職+6.8+6.9+4.0
派遣業+0.86+1.65-0.89
接客業+5.6+2.4+3.0
政府合計+0.8+0.4+0.5
総計+26.0+23.1+21.5
単位:万人

製造業、建設業、卸売業、輸送業、接客業は前月より改善しました。
小売業、情報業、専門職、派遣業は前月より減速しました。
金融業は前月と同値でした。
政府部門は前月より若干伸びました。


失業率は、前月と同値の5.3%でした。
労働参加率は、62.6%と前月と同値でした。
一時間当たり賃金は、0.05ドル(0.2%)上昇し、横ばいだった前月から改善しました。
本人の意に反して職探しをあきらめた人や、正規雇用を望みながらパートタイムで働く人を含めたU6失業率は10.4%で、前月の10.5%から改善し、2008年6月以来の低水準になりました。

失業率の推移は、

8月9月10月11月12月1月2月3月4月5月6月7月
6.15.95.75.85.65.75.55.55.45.55.35.3
単位:%

7月雇用統計は、「事前予想ほど良くはないが悪くもない」という結果でした。「景気指標が大幅に悪化しないかぎり、9月利上げを支持する考えは揺るがない」というロックハート・アトランタ連銀総裁の言葉を織り込んでいたマーケットには、9月利上げへ向け一歩前進と映ったようです。9月のFOMCは16日~17日に開催され、その前の9月4日(金)には8月雇用統計が発表されるので、9月FOMC直前の8月雇用統計がいつも以上に注目されることになりそうです。