2015/07/03

アメリカ6月雇用統計(2015年)は非農業雇用+22.3万人と市場予想を下回る結果に

米6月の雇用統計は、7月3日(金)が独立記念日の振替休日でお休みのため、2日(木)に発表されました。

非農業部門雇用者数 +22.3万人(市場予想+23.3万人。前月分は+25.4万人、前々月分は+18.7万人に修正)
失業率 5.3%(市場予想5.4%)

6月雇用統計は比較的に楽観的な事前予想が多いようでしたが、非農業部門雇用者数は市場予想に届かず、+22.3万人でした。前月分・前々月分も下方修正され、ドル円は一時123円割れまで売られました。

しかし、市場予想は下回ったものの差は1万人で、雇用安定拡大の基準となる+20万人を上回ったことで、非農業部門雇用者数についてはそれほど悪い数字ではないという見方もあるようです。

非農業部門雇用者数の推移は、

7月8月9月10月11月12月1月2月3月4月5月6月
+24.9+21.3+25.0+22.1+42.3+32.9+20.1+26.6+11.9+18.7+25.4+22.3
単位:万人

非農業部門雇用者数の民間の内訳と政府機関合計は、

項目4月5月6月
民間合計+18.9+25.0+22.3
製造業±0.0+0.7+0.4
建設業+3.0+1.5±0.0
サービス業小計+17.3+24.6+22.2
卸売業-0.39+0.53-0.02
小売業+1.08+2.64+3.29
輸送業+1.15+1.22+1.71
情報業+1.0-0.1+0.7
金融業+0.7+1.0+2.0
専門職+6.6+7.4+6.4
派遣業+1.08+1.72+1.98
接客業+0.8+5.4+2.2
政府合計-0.2+0.4±0.0
総計+18.7+25.4+22.3
単位:万人

製造業・建設業は減速しました。
卸売業はマイナスに転換しました。
小売業・輸送業・情報業・金融業・派遣業などは前月より改善しました。
専門職・接客業は減速しました。
政府部門も前月より減速でした。


失業率は、前月より0.2ポイント改善し、2008年4月以来の低水準となる5.3%になりました。
しかし、労働参加率は62.6%と前月の62.9%から大幅悪化し、労働力人口が43万2000人減ったための失業率改善という見方が多いようで、ポジティブ要素ととらえる向きはあまりないようでした。
一時間当たり賃金は、前月から横ばいで、前年同月と比較しても2%の上昇と、前月の2.3%上昇から減速しました。
本人の意に反して職探しをあきらめた人や、正規雇用を望みながらパートタイムで働く人を含めたU6失業率は10.5%で、前月の10.8%から改善しました。

失業率の推移は、

7月8月9月10月11月12月1月2月3月4月5月6月
6.26.15.95.75.85.65.75.55.55.45.55.3
単位:%

非農業部門雇用者数の市場予想下振れや前月・前々月分の下方修正、労働参加率の低下、一時間当たり賃金の伸び悩みなどから、利上げは来年以降になるという見方がマーケットでは増えているようです。
6月雇用統計前は、早くて9月と言われていた利上げ時期ですが、9月までまだ時間があるので、米経済指標の結果に一喜一憂する状況がこれからも続きそうです。