2015/06/06

アメリカ5月雇用統計(2015年)は非農業雇用+28万人と非常に強い結果

米5月雇用統計が発表されました。

非農業部門雇用者数 +28.0万人(市場予想+22.6万人。前月分は+22.1万人、前々月分は+11.9万人に修正)
失業率 5.5%(市場予想5.4%)

4月の雇用統計の非農業部門雇用者数が+20万人台に回復し、第1四半期の米経済減速が悪天候などの一時的な要因だったとの見方が増えていましたが、その後の米経済指標の中にはさえないものもあったために、一部では一時的な要因だけではなく、米経済は減速しつつあるとの声もありました。

そうした中、市場予想程度の結果が出るかどうか注目された5月雇用統計でしたが、非農業部門雇用者数は市場予想を大幅に上回る+28.0万人と非常に強い結果でした。マーケットはドル買いで反応し、ドル円は一時125円80銭台と13年ぶりの円安水準までになりました。

非農業部門雇用者数の推移は、

6月7月8月9月10月11月12月1月2月3月4月5月
+28.6+24.9+21.3+25.0+22.1+42.3+32.9+20.1+26.6+11.9+22.1+28.0
単位:万人

非農業部門雇用者数の民間の内訳と政府機関合計は、

項目3月4月5月
民間合計+11.7+20.6+26.2
製造業+0.6+0.1+0.7
建設業-1.2+3.5+1.7
サービス業小計+13.7+18.5+25.6
卸売業+0.54-0.23+0.41
小売業+3.16+1.33+3.14
輸送業+0.19+1.08+1.31
情報業-0.2+0.8-0.3
金融業+1.3+0.8+1.3
専門職+3.9+6.6+6.3
派遣業+1.58+1.61+2.01
接客業+0.6+1.0+5.7
政府合計+0.2+1.5+1.8
総計+11.9+22.1+28.0
単位:万人

卸売業、小売業、輸送業、金融業、派遣業、接客業などのサービス業関連が大きく伸びました。
製造業は微増でした。
建設業・専門職は減速、情報業はマイナス転換しました。
政府部門は連続増加でした。


失業率は、市場予想に反して0.1ポイント悪化し、5.5%でした。これは、労働市場が好転したために労働市場に戻って職探しを始めた人が増え、労働参加率が改善したためとみられて悪材料にはならなかったようです。
労働参加率は、前月より0.1ポイント上昇し、62.9%でした。
一時間当たり賃金は、前月より0.08ドル増加し、前年同月と比較して2.3%上昇となり、2013年8月以来の大きな改善となりました。
本人の意に反して職探しをあきらめた人や、正規雇用を望みながらパートタイムで働く人を含めたU6失業率は10.8%で、前月と同値でした。

失業率の推移は、

6月7月8月9月10月11月12月1月2月3月4月5月
6.16.26.15.95.75.85.65.75.55.55.45.5
単位:%

最近の米指標の低調を受けて、年内の利上げは後ずれするあるいは来年になるという見方が台頭していましたが、5月雇用統計が好結果だったことで、利上げは早くて9月、もしかすると12月か来年初頭には2回目の利上げがあるかもしれないという声も聞かれるようになりました。