2015/05/09

アメリカ4月雇用統計(2015年)は非農業雇用+22.3万人に回復、失業率も低下

昨日、4月雇用統計が発表されました。

非農業部門雇用者数 +22.3万人(市場予想+22.8万人。前月分は+8.5万人、前々月分は+26.6万人に修正)
失業率 5.4%(市場予想5.4%)

前月分が下方修正で+8.5万人と+10万人を割れましたが、4月分はほぼ市場予想通り+20万人台を回復しました。失業率も、市場予想と同じ5.4%に低下しました。

3月の非農業部門雇用者数は非常に弱い結果でしたが、悪天候や西海岸の港湾労働争議等の影響もあり一時的なものというFOMCメンバーからの発言がありました。一方で、特に製造業でドル高による影響から景気が減速しているのではないかという懸念も出ていました。そうした意味で、雇用の弱含みが一時的なものだったのか4月の雇用統計が注目されていたわけですが、非農業部門雇用者数は+20万人台に回復ということで、一時的なものだったといえそうです。

非農業部門雇用者数の推移は、

5月6月7月8月9月10月11月12月1月2月3月4月
+23.6+28.6+24.9+21.3+25.0+22.1+42.3+32.9+20.1+26.6+8.5+22.3
単位:万人

非農業部門雇用者数の民間の内訳と政府機関合計は

項目2月3月4月
民間合計+26.1+9.4+21.3
製造業+0.3±0.0+0.1
建設業+3.1-0.9+4.5
サービス業小計+24.1+11.5+18.2
卸売業+1.04+0.99-0.45
小売業+2.31+2.45+1.21
輸送業+0.94+0.81+1.52
情報業+0.7±0.0+0.3
金融業+0.9+0.7+0.9
専門職+4.9+3.5+6.2
派遣業-0.44+1.32+1.61
接客業+6.1-0.6+1.7
政府合計+0.5-0.9+1.0
総計+26.6+8.5+22.3
単位:万人

製造業は+0.1ポイントですが好転しました。
建設業は悪天候の影響がなくなったためか+4.5万人と大きく伸びました。
サービス業関連では、卸売業がマイナス、小売業も減速しましたが、他は伸びました。
政府部門はプラスに転換しました。


失業率は市場予想通り、前月より0.1ポイント改善した5.4%でした。これは2008年5月以来の低水準でした。
一時間当たり賃金は、前月より0.03ドル増加しました。
労働参加率は62.8%で、前月より0.1ポイント増加しました。
本人の意に反して職探しをあきらめた人や、正規雇用を望みながらパートタイムで働く人を含めたU6失業率は10.8%となり、前月の10.9%から0.1ポイント低下し、2008年8月以来の低水準になりました。

失業率の推移は、

5月6月7月8月9月10月11月12月1月2月3月4月
6.36.16.26.15.95.75.85.65.75.55.55.4
単位:%

4月雇用統計は、3月のさえない経済指標結果が悪天候や港湾労働争議等の影響による一時的なものだったと確認できるような回復を見せました。