2015/01/10

アメリカ12月雇用統計(2014年)は非農業雇用+25.2万人失業率5.6%

新年最初の雇用統計は、2週目金曜日の昨日発表されました。

非農業雇用者数 +25.2万人(市場予想+24.0万人。前月分は+35.3万人、前々月分は+26.1万人に修正)

失業率 5.6%(市場予想5.7%。前々月分は5.7%に修正)

非農業部門雇用者数は、前月より減速も市場予想を上回る+25.2万人でした。さらに、前月分・前々月分も上方修正され、強い結果となりました。雇用回復の目途となる+20万人以上の月も、11ヵ月連続になりました。前月分は+32.1万人とかなりの伸びを示していたので、下方修正されるのではとの見方も多かったですが、上方修正されるポジティブサプライズになりました。

失業率も、市場予想を上回る改善で5.6%になり、2008年6月以来の低水準となりました。

非農業部門雇用者数の推移は、

1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
+14.4+22.2+20.3+30.4+22.9+26.7+24.3+20.3+27.1+26.1+35.3+25.2
単位:万人

非農業部門雇用者数の民間の内訳と政府機関合計は

項目10月11月12月
民間合計+25.5+34.5+24.0
製造業+2.4+2.9+1.7
建設業+1.6+2.0+4.8
サービス業小計+21.3+29.4+17.3
卸売業+0.82+0.53+1.00
小売業+3.26+5.57+0.77
輸送業+1.33+1.69+0.31
情報業-0.6+0.1+0.2
金融業+0.4+2.1+1.0
専門職+5.1+8.7+5.2
派遣業+1.88+2.39+1.47
接客業+6.0+5.3+3.6
政府合計+0.6+0.8+1.2
総計+26.1+35.3+25.2
単位:万人

12月は建設業、卸売業、情報業、政府部門などが改善しましたが、その他は減速でした。
特に小売業の減速が目立ちました。


失業率は5.6%と前月より0.2ポイントも改善しました。FRB当局者は一般に、失業率が5.2%~5.5%程度に低下した状態を完全雇用とみなすようなので、あと少しで完全雇用というところまできました。

一方で、時間当たり賃金は0.05ドル減とマイナスになり、11月の0.06ドル増(修正値)から減速しました。前年比では1.7%の伸びにとどまり、2012年10月以降で最低となりました。この点が、失業率が改善しても利上げを急がない根拠となりそうですね。

労働参加率は62.7%と、11月の62.9%(修正値)から低下しました。36年ぶりの低水準となった昨年9月の水準に並びました。
本人の意に反して職探しをあきらめた人や、正規雇用を望みながらパートタイムで働く人を含めたU6失業率は11.2%と、前月の11.4%から低下し、2008年9月以来の低水準をつけました。

失業率の推移は、

1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
6.66.76.76.36.36.16.26.15.95.75.85.6
単位:%

12月雇用統計は、非農業部門雇用者数・失業率ともに市場予想を上振れる良好な結果でした。