2014/09/06

アメリカ8月雇用統計(2014年)は予想を大幅に下回る非農業雇用20万人割れ

9月5日に発表された8月のアメリカ雇用統計は、非農業部門雇用者数が+20万人台を割れるネガティブサプライズになりました。

非農業部門雇用者数 +14.2万人(市場予想+23.0万人。前月分は+21.2万人、前々月分は+26.7万人に修正)
失業率 6.1%(市場予想6.1%)

事前予想では、非農業部門雇用者数は+20万人を超えてくるものとの楽観予想が多かったようですが、結果は+14.2万人という今年1月以来の+20万人割れでした。非農業部門雇用者数は、7月まで6カ月連続+20万人以上だったわけですが、ここへきて一服した格好になりました。

この結果を受けて、FRBは利上げの時期を先延ばしするだろうとの予想が出てきているようです。

ただ、8月は季節的な変動要因を調整するうえで問題が生じることがあるという指摘もあるようなので、来月以降に8月分の雇用統計が上方修正されるか見守る必要がありそうです。

非農業部門雇用者数の推移は、

9月10月11月12月1月2月3月4月5月6月7月8月
+16.4+23.7+27.4+8.4+14.4+22.2+20.3+30.4+22.9+26.7+21.2+14.2
単位:万人

非農業部門雇用者数の民間の内訳と政府機関合計は、

項目6月7月8月
民間合計+26.0+21.3+13.4
製造業+2.1+2.8±0
建設業+0.8+3.1+2.0
サービス業小計+22.6+14.6+11.2
卸売業+1.29+0.6+0.65
小売業+3.54+2.09-0.84
輸送業+1.34+1.91+0.12
情報業+1.1+0.5-0.3
金融業+1.9+1.0+0.7
専門職+7.0+3.6+4.7
派遣業+1.5+0.97+1.3
接客業+2.1+1.2+1.5
政府合計+0.7-0.1+0.8
総計+26.7+21.2+14.2
単位:万人

8月は製造業で±0、小売業・情報業でマイナスになるなど多くの部門で減速しました。
逆に、卸売業・専門職・派遣業・接客業・政府部門では前月より改善でした。


失業率は、前月より0.1ポイント改善して6.1%でした。
これは、労働参加率が低下したことが一因とみられているようです。
労働参加率は、前月の62.9%から低下して62.8%になりました。
しかし、意に反して職探しをあきらめた人や正規雇用を望みながらパートタイムで働く人を含めたU6失業率は12.0%に低下し、2009年10月以来の低水準になったそうです。また、長期失業者数も2009年1月以来の低水準になったそうで、労働市場のたるみは改善しつつあるようです。

失業率の推移は、

9月10月11月12月1月2月3月4月5月6月7月8月
7.27.27.06.76.66.76.76.36.36.16.26.1
単位:%

8月雇用統計は、非農業部門雇用者数が市場予想を大幅に下回る結果でしたが、9月にどの程度回復しているのか、また8月分がどの程度修正されるのか注視していきたいと思います。