2014/05/01

4月FOMC声明(2014年)

4月29日~30日にかけて行われたFOMCの声明が発表されました。
内容は次の通りです。

  • 据え置きは全会一致で決定。
  • 5月からMBSの購入を現在の月間250億ドルから200億ドルに縮小、長期国債の購入を現在の300億ドルから250億ドルに縮小することを決定。
  • 経済活動の成長は、冬季の悪天候の影響で急速に鈍化した後、最近上向いている。
  • 資産買い入れ策の終了後もかなりの期間、緩和的な政策が適切。
  • 労働市場の指標はまちまちだったが、総じて一段の改善を示した。しかし失業率は引き続き高い。
  • FOMCはFF金利の誘導目標を0.0%から0.25%の範囲で維持する期間の決定に関して、2%のインフレと最大雇用の目標に向けて実現かつ予想される進展を評価する。
  • 予想インフレ率が2%の長期目標を下回り、長期的なインフレ期待が十分に抑制されれば、資産購入プログラムを終了した後もかなりの時間にわたりFF金利を現在の目標範囲に維持することが適切である可能性が高い。
  • 失業率やインフレが責務に一致した水準に近づいた後も、経済状況はしばらくの間、委員会が長期的に通常と見なす水準を下回るFF金利を保証する可能性。

今回は、FOMC後にイエレンFRB議長の会見はありませんでした。

昨日はFOMC前に第1四半期GDP速報値の発表がありましたが、その結果が市場予想+1.2%に対し+0.1%(前回+2.6%)という大幅な下振れになったためにマーケットの動揺を誘いました。

しかし、FOMCでは、これまでの路線通りにMBS購入を50億ドル・長期国債購入を50億ドルの計100億ドル縮小するということでした。他の内容もほぼ想定されていた範囲内でしたが、「経済活動の成長は、冬季の悪天候の影響で急速に鈍化した後、最近上向いている。」という文が、FRBは景気動向に対して楽観的な見方を示したとマーケットは好感して、ダウ工業株30種は終値で過去最高値を更新したそうです。

FOMC声明の内容的には、あまりサプライズのない既定路線の内容でしたが、今回のFOMC前に臨時の会合を開いて中期的な金融政策について討議していたことが話題になっているようですね。

こうした臨時の会合は過去に100回以上開かれているそうですが、金融政策をめぐる討議が行われたのは6回のみで、前回はFRB初のインフレ目標導入を決めているそうなので、今回は出口戦略に関する何らかの変更が加えられるのではないかと予想されているそうです。

秋にはQE3終了、その後最低6か月以上先に利上げの可能性があるが、インフレが抑制されていれば超低金利はしばらくの間続けるということは言われてきましたが、改めてはっきりさせるということなのか、何か変更があるということでしょうか?

イエレンFRB議長がぽろっと言ってしまった(利上げの時期はQE3終了後)「6か月後」という言葉が独り歩きしてマーケットが大きく反応した時期がありましたが、現在はその意味は最低6か月以上先と修正されたものの、明確にしたほうがいいというのはあるかもしれませんね。ですが、今回のFOMC声明からはそうしたことはうかがえなかったので、今後の動向に注目していきたいと思います。