2014/03/20

3月FOMC声明(2014年)

イエレンFRB議長下で最初のFOMCが行われました。声明の内容は次の通りです。

  • 2014年末の失業率は6.1-6.3%。
  • 2014年のGDPは2.8-3.0%増。
  • 2014年のPCEデフレーターは1.5-1.6%上昇。
  • 多くのメンバーが2015年の初回利上げを見込む。
  • 経済活動の成長は冬季の間、悪天候の影響を反映して減速した。
  • 労働市場の指標はまちまちだったが、総じて一段の改善を示した。
  • 失業率が6.5%に近づいたことで、委員会はフォワード・ガイダンスを変更した。FOMCの政策方針の変更を示唆していない。
  • 2015年末の失業率は5.6-5.9%。
  • 2015年のGDPは3.0-3.4%増。
  • 2015年のPCEデフレーターは1.5-2.0%上昇。
  • 4月からMBSの購入を現在の月間300億ドルから250億ドルに縮小、長期国債の購入を現在の350億ドルから300億ドルに縮小することを決定。
  • 低金利は量的緩和終了後もしばらくは維持が適当。
  • コチャラコタ米ミネアポリス連銀総裁が反対票を投じた。

FOMC後に行われたイエレンFRB議長の会見の内容は次の通りです。

  • ガイダンスの変更は政策意図の変更ではない。
  • 悪天候が影響し、成長が鈍化した。
  • 量的緩和の今後は経済次第だ。
  • 労働市場の改善は予想よりもペースが速い。
  • 量的緩和終了後も長期間、低金利が継続する可能性は高い。
  • FOMCは完全雇用の達成は近くないと認識。
  • 多くの参加者は金融危機の残存する影響と金利見通しの潜在的な伸びの鈍化を指摘。
  • FOMCの景気判断は12月とほぼ同じ。
  • 2%のインフレ目標に完全にコミット。
  • 今秋に量的緩和終了の可能性が高い。
  • 目標に近づくにつれてどの程度近づいているかを示す多くの兆候を検討する。
  • 大半のFOMCメンバーは4-6月期に天候の影響が弱まると予想。
  • 天候だけが1-3月期の減速要因ではない。
  • 量的緩和終了から利上げ開始まで相当な期間を予想。
  • 相当な期間とはおよそ6カ月を指す。
  • ウクライナ問題は世界金融への幅広い影響見られない。
  • ロシアをめぐる状況を注視。

1月のFOMCでも、失業率の低下にともなってフォワードガイダンスの変更が必要であると述べられていましたが、当初の目標だった失業率6.5%を前に、失業率目標を撤廃してきました。ただ、変更は政策方針の変更ではないと強調しています。

今回も事前予想通り、量的緩和についてはMBS購入50億ドル、長期国債購入を50億ドルの計100億ドル縮小しました。そして今秋にも量的緩和終了の可能性が高いとしています。このペースで縮小していくと、今後のFOMCが4月・6月・7月・9月・10月とあるので、10月のFOMCでMBS購入が0になる計算ですね。そうなると長期国債購入もあわせて終了するのでしょうか。今後の経済動向をみてということですが、秋には終了という予定のようです。

金利については、声明では量的緩和が終了しても低金利はしばらく維持が適当ということですが、イエレンFRB議長の会見によると、量的緩和からおよそ6カ月後にも利上げを予想ということのようです。今秋に量的緩和が終了予定なので、利上げは来年春あたりということになりますね。来年の利上げは予想されていましたが、半ばから後半というものが多かったようなので、タカ派よりの見解とみられたようです。しかし、インフレ率が上昇していない中での利上げ予想は若干失言ではないかという見方もあるようです。

今冬は寒波の影響で経済指標はさえないものが多かったですが、今でも経済見通しは強気で秋にも量的緩和終了、来春にも利上げ開始が想定されているということでした。