2014/03/08

アメリカ2月雇用統計結果(2014年)

12月・1月は大寒波の影響から非農業部門雇用者数が市場予想を大きく下回りましたが、2月は寒波の影響が薄らぐのか、もし薄らいだ場合はどの程度回復を見せるのかが注目でした。

非農業部門雇用者数 +17.5万人(市場予想+14.9万人。前月分は+12.9万人、前々月分は+8.4万人に修正)
失業率 6.7%(市場予想6.6%)

2月の非農業部門雇用者数は、市場予想を上ブレの結果でした。実は、2月も多くの地域でまだ寒波に見舞われていたそうで、2月の週平均労働時間が2011年1月以来の低水準になったり、職に就いているが天候が原因でパートタイム勤務となった人の数が690万人に達して2月としては1978年以来の高水準になったり、職に就きながら天候が原因で自宅待機を余儀なくされた人が約60万1000人に上ったりと、かなり経済活動に支障が出たようです。そうした中でこの結果は、労働市場の底堅さを感じさせるものとしてマーケットは好感し、ドル円は103円半ばまで上昇しました。

非農業部門雇用者数の推移は、


3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月1月2月
+14.1+20.3+19.9+20.1+14.9+20.2+16.4+23.7+27.4+8.4+12.9+17.5
単位:万人

12月の落ち込みから右肩上がりの回復をみせています。

非農業部門雇用者数の内訳は、

項目12月1月2月
民間合計+8.6+14.5+16.2
製造業+0.7+0.6+0.6
建設業-2.0+5.0+1.5
サービス業小計+9.9+8.4+14.0
卸売業+1.1+2.05+1.48
小売業+5.2-2.26-0.41
輸送業+0.45+1.72-0.36
情報業-1.5-0.8-1.6
金融業+0.2-0.2+0.9
専門職+1.6+4.2+7.9
派遣業+3.22+0.21+2.44
接客業+1.8+2.2+2.5
政府合計-0.2-1.6+1.3
総計+8.4+12.9+17.5
単位:万人

小売業のマイナスが減ってますね。あとは専門職や派遣業が伸びてきています。
政府部門がプラス転換したのも大きいですね。
逆に、建設業や輸送業などは減速しています。


失業率は、前月より0.1ポイント悪化の6.7%でした。節目の6.5%を前に一歩後退でした。
失業率の推移は、


3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月1月2月
7.57.57.57.57.37.27.27.27.06.76.66.7
単位:%

すでにイエレンFRB議長の議会証言であったとおり、失業率6.5%を大幅に下回っても低金利を維持する公算ということなので、6.5%は通過点に過ぎないかもしれません。タカ派のプロッサー・フィラデルフィア連銀総裁は年末までに6.2%の失業率を見込んでいますが、2月の失業率はやや後退も、失業率の見通しは堅調な改善が続くという見方が多いようです。